国際線の客席クラス

国際線の客席は、期待が大型化した1940年代から2つのクラスに分けられるようになり、ジェット機時代となってからもファースト、エコノミーの2クラス制が続きました。

70年代、海外旅行の大衆化で割引運賃のツアー客が増加すると、正規運賃でエコノミーを利用するビジネス客との差別化が必要になり、中間のビジネスクラスが誕生しました。

3クラス制はほとんどの国際線航空会社が採用していましたが、90年代以降は路線距離や客層に応じた多様化が進みました。

特にビジネスクラスが高級化してファーストクラスとの境界が曖昧になります。現在では、上級クラス(ファースト/ビジネス)とエコノミーの2クラス制や、かつてのビジネスクラスと同じような経緯で誕生したプレミアムエコノミーを加えた3クラス制が主流ですが、A380などの大型機では、ファーストとビジネスが分かれた4クラス制も見られます。国際線を利用するなら貯めたマイルを航空券や座席のアップグレードなどの特典に交換できるJALカードがおすすめです。

機内食を担当するケータリング会社

飛行機を利用する際の楽しみの一つである機内食は、航空会社の印象を大きく左右する重要な存在です。

一般に、空港の敷地内か近隣にあるケータリング会社が、航空会社から請け負って調整しています。

ケータリング会社には、ANAケータリングサービスなどの航空会社直系のほか、ホテル系、外食産業系、これらの合弁などの形態があり、業務は、工場内での調理と航空機へ運ぶロジスティクスに大別できます。

仕事の流れは、工場で調理及びパッキングした機内食を、荷台が昇降する特殊な車両に積載して航空機へ運び入れ、ギャレーに収納し、使用済み食器を引き取って工場に戻します。

ちなみに機内食は、調理から食事まで数時間から十数時間かかるため、調理後に冷凍するクック・アンド・チルド方式で納入され、食事時に再加熱されます。最近は本格的な和食や中華料理なども出されます。このほか、機内で提供されるアルコール、スナック類、免税品、着ない備品などの在庫管理、補充、搭載も請け負っています。

航空会社の連合(アライアンス)

1990年代後半、経済のボーダレス化を背景に、国際航空会社の連合(アライアンス)が誕生しました。かつての航空会社間の競争は、今やアライアンス間の競争へと姿を変えつつあります。

現在の三大航空連合で最初に成立したのは、1997年にルフトハンザ、ユナイテッド、スカンジナビア、エア・カナダ、タイ国際航空の5社により結成されたスターアライアンスです。2010年現在で26社が参加しており、更に3社が参加を決定している最大のアライアンスで、乗客数、保有機数でも世界最大となっています。

これに対し1998年、アメリカン、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック、カンタス、カナディアン航空(後にエア・カナダに吸収)の5社が結成したのがワンワールドです。カナダのバンクーバーに現地法人を構え、集中管理型の組織を取り入れた最初のアライアンスです。

2000年、エールフランス、デルタ、アエロメヒコ、大韓虚空の4社が結成したスカイチームは、2004年にウイングス・アライアンス(ノースウェスト航空とKLMオランダ航空による提携)と合併し、先行の2グループに迫る精力となりました。

日本の会社では、全日空が1999年にはスターアライアンスに加盟していたのに対し、日本航空は2社提携を幅広く行っていたこともあり、ワンワールドに加盟したのは2007年のことです。

JALの特別塗装機

ANAのマリンジャンボ(下の記事参照)の人気に刺激されたのか、1994年から特別塗装機が続々と飛ぶようになりました。ライバルのJALが最初に導入したのは、マクダネルダグラスMD-11のJ Bird(ジェイ・バード)でした。

これはMD-11の主翼両端に取り付けれられた小翼のウイングレットの両面に、鳥の姿を書いたものです。前面と層に比べると地味ですが、イラストが美しく現在でもファンは少なくありません。

94年の6月、JALの本格的スペシャル・カラーリングとして登場したのが、太平洋楽園計画・リゾッチャ・キャンペーンを担うスーパーリゾートエクスプレスです。

B747-200Bと-100に、南洋の花と鳥、ハイビスカスなどをジャンボ全体に描き、南の島のリゾート気分を前面に出しました。機内のインテリや彩キャビンアテンダントの制服も全てリゾート感覚に仕上げました。それ引き続き導入されたのが、垂直尾翼にミッキーマウス、ボディ全体に青空と白い雲、ミッキーやミニー、ドナルドを描いたドリームエクスプレスです。

国内のほかの航空会社では特別塗装に無関心に見えたJASも95年9月、DC-10に人気キャラクターのピーターパンを描いた特別デザインを施して運航を開始しました。

海外ではフィンランド航空(フィン・エア)が、自国で誕生した人気キャラクターのムーミンを期待に描いたマクダネルダグラスDC-10を関西国際空港―ヘルシンキ間の直行便に登場させています。これはフィン・エアと政府観光局、近畿日本ツーリストが3年間に渡って実施した「ムーミン・ヨーロッパキャンペーン」の一環で、いわば日本人客のためだけに投入された特別と奏だったのです。

今は懐かしきマリンジャンボ

全日空の人気機種

1993年の秋から1995年の春まで、日本の空にクジラが泳いでいたのを覚えていますでしょうか? 今は懐かしきANAの「マリンジャンボ」の就航です。飛行機がこれほど人気を集め、航空業界が明るい話題に沸いたのは久しくなかったことです。

ANAは1992年8月に創業以来の乗客数が5億人に達したのを記念して、全国の小・中学生を対象に「テクノジャンボ・カラーデザイン」を募集しました。テクノジャンボというのは、当時の最新型のジャンボ機だった国内専用のB747-400Dに付けられた愛称のことです。

「君の夢をジャンボにしたい」というのがこのキャンペーンのキャッチフレーズで、全国から2万通を超える応募の中から選ばれたのが、全長70メートルを越える期待を海の王様シロナガスクジラに見立てて、子クジラやクラゲ、トビウオなどともにダイナミックにカラーリングしたマリンジャンボでした。

東京-札幌で初就航した同キャンペーンですが、座席は常に満席でグッズは飛ぶように売れ、どこの空港でも大歓迎となりました。「ウチの空港でも是非!」という要望が全国からANAに殺到しました。しかしマリンジャンボが就航する路線は限られていますし、元来多くの地方空港にはジャンボ自体が飛んでいない上、滑走路がジャンボ用に作られていませんでした。

しかし、ANAは地方空港でも離着陸できるボーイング767-300を、マリンジャンボ・ジュニアとして就航させることを決定し、親子(?)で全国31箇所の空港で活躍することになったのです。ブリティッシュ・エアウェイズやルフトハンザ航空、エールフランスなど国際線 航空会社の就航都市や座席情報、マイレージプログラムを紹介しています。

マリンジャンボのファイナルフライトは1995年の5月31日の千葉発羽田行きの全日空62便で、羽田空港ではパイロットをはじめ多くの職員が出迎えました。初就航から1年9ヶ月間で、両機合わせてのべ170万人の乗客を運びました。